IllustratorのCSシリーズでインクジェットプリンタ(キヤノン)にて印刷した場合、黒の文字が太り、潰れるという現象が起きる。
ちなみに今使っているプリンタはキヤノンiX5000。
ほかのキヤノンプリンタでも同じ結果だった。
普通紙の「きれい」だとスパッと出る文字が「プロフォト」や「マットフォト」などの高品質印刷を行なうと文字が太って潰れてしまう。
この現象ひとつにはCSシリーズから搭載された「リッチブラック」の機能がそうさせてしまうらしい。
リッチブラックとは、そもそもの黒1色とは違い全色を印刷することにより”より黒い”色を出すというもの。
なので、黒を濃く出そうとするが、画像ならしっとり出るが、文字のような細かい部分についてはスパっと出ず、滲んだように太ってしまう。
なので、この機能を解除することでツブレを多少軽減できる。
これは完全には解消できないので注意。
メニューの「編集」→「環境設定」→ 「ブラックのアピアランス」の項目を開く。
ダイアログに「スクリーン」と「プリント / 書き出し」の項目がそれぞれ
「すべてのブラックをリッチブラックとして表示(出力)」となっている。
それを「すべてのブラックを正確に表示(出力)」とする。
これで、滲みのような文字のツブレは解消される。
しかしこれでもインクジェットで高品質な設定で出力した文字の色は黒で設定されていても、プリンタで「モノクロ印刷」にチェックが入っていても、カラーで出力され多少イメージとは異なる色で印刷される。
「普通紙」の設定の場合のみ黒インクで印刷される。
たぶん黒インクでの最高の解像度は普通紙の「きれい」が限界なんだろう。
解像度は低いが色のイメージは「普通紙」が一番いいと思う。
カラー画像の解像度は高品質なものの方が綺麗なので、文字を綺麗に出したい場合は、画像と文字を別々に印刷する(画像のみをプロフォトなどで印刷し、文字のみを普通紙「きれい」で印刷するなど)2度刷りが有効だろう。
面倒だけどね;