この話題は意見が真っ二つに割れていて非常に関心が高いと感じます。



私は今回の管さん決断には賛成です。



管さんが何も考えずにいきなりこんなことやっちゃっていいのか!?


という意見がマスコミを通じて多く聞かれますが、それは電力不足になって困りたくないからでしょう。


もしくは管さんを引きずり下ろしたい方々の意見だ。


 


何事もトレード・オフで政治は動く。


管さんの所に来る膨大な情報を吟味し、今回の決断に至ったと思います。


たしかにその決断に至った理由などを国民にできるだけ公開してもらいたいものですが、


全てを公開するのが必ずしも良いかというと、、、で、今回は公表しないのでしょう。


 


現在、原発は日本の約30%の電力をまかなっていると聞きます。


私たちは潤沢にある資源を有ればあるだけ使い、楽な暮らしを創造してきました。

一度生活水準が上がってしまうと、下げる事はなかなか難しい。
きっとダイエットの体重みたいなもので、上げやすく、下げにくい。


反対を主張する方々はきっと、


今の生活を奪われたくない、
電力の消費量を下げたくない、
電力料金の値上げをされたくない、


という生活水準の低下に恐れているからだと思う。


それらは全て自分のことしか考えていないんじゃないか。


私たちより切羽詰った人達がいるのに。


 


私の座右の銘は


「上を見ればキリがないが、下を見てもキリがない」


です。


なんとなく冷めた文句ですが、そうではありません。


自分の現状を把握することで、人生観や価値観は大きく代わるのです。


 


人は他人を羨み、自分を悲劇的に思いたがります。


それは上ばかり見ているために自分がどれだけ恵まれているかを見失っているからです。


実は下を見ると自分よりも苦労している人や悲しんでいる人が沢山いて、


他人を羨んでいる自分を羨んでいる人がいるんです。


 


五体満足で生きている自分を、手や足がない人と比べてみてください。


平和に暮らしている自分を地震にあった方々と比べてみてください。


 


地震にあった方がインタビューで


「自分は息子を失っただけで、後は無事だった」という父親を見ました。


子供を失っていながら、周りにはひとりも生き残らなかった一家や孤独になった子供たちを見ているから、


息子を失っただけという言葉で表されたんだと思います。


息子を失う父親の悲しみは計り知れないものだと思います。


 


そんな彼らを前に「原発を動かせと」言えるだろうか。


 


被災者に怒鳴られながらでも管さんは被災地を廻って現状を見ている。


だから今回の管さんの決定は軽々しいものではないと感じる。


 


そして私は日本という国は原発がなくなったぐらいでダメになる国ではないと思う。


やる気になったときの日本の底力は、戦後の復興の時のように素晴らしいものを持っていると信じている。


代換エネルギー開発や省エネルギー技術といった技術力は世界に誇れるほどの技術を持っている。


一度は傾くかもしれない、だけど倒れない。


そして、以前よりもしっかりと地に足をつけて立ち上がる。それが日本だ。


これは神風じゃなく、私たち国民が産みだす力だ。


日本や災害地を復興させるのは政府だけの役目じゃない。


浜岡原発を止めたのは管さんの嫌がらせじゃない。


国のため国民のために止めた。


だから、私たちもそれに応えて、生活水準を下げてみてはどうだろう。


不要な電気を消す。


照明をひとつ消す。


そんな小さなことから始める。


 


下を見てください。


私たちより辛い生活をしている人が大勢います。


彼らのために、がんばりましょう。